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眼輪筋トレーニングは逆効果!原因や効果的な栄養、目の下のたるみケアを医師が解説

更新日
2024.01.11
監修医師
医療法人社団有恒会 オザキクリニック新宿院 院長 山崎 智徳

眼輪筋トレーニングは逆効果!原因や効果的な栄養、目の下のたるみケアを医師が解説

目は顔のパーツの中でも、ひときわ周りの目を引きやすいパーツです。目元がたるむと顔が老けて見える原因にもなるので注意しましょう。

目元のたるみが気になるという人の数は、年を重ねるごとに増える傾向にあります。放置せず、気付いたら早めに対策をとることが大事です。

この記事では、目元がたるむ原因や対策方法について解説します。

Contentsコンテンツ

1.目元のたるみの原因

1.目元のたるみの原因

同じように見えるたるみでも、できた原因が異なれば、効果的な対策も異なります。目元の場合、たるみができる原因は主に3つです。

正しく対策するためにも、たるみができる原因について理解しておきましょう。この段落では、目元にたるみができる原因を3つ紹介します。

1-1. ハリや弾力に関する肌組織の衰退

1-1. ハリや弾力に関する肌組織の衰退

肌は、真皮層が表皮を支えることによってハリや弾力を保っています。真皮層とは肌を形成する層のうち、表皮、基底膜のさらに奥にある層のことです。

コラーゲン、エラスチン、線維芽細胞が網目状の骨組みを作り、その内側にヒアルロン酸を抱え込む形で水分を保持しています。しっかり網目の状態を保っている間は、ヒアルロン酸がたっぷりと水分を抱え込むことができるので、肌はみずみずしく弾力も感じられる状態です。

しかし、コラーゲンやエラスチンが減ると、網目状の組織を維持できなくなってしまいます。基底層との結合が切れると表皮を下支えすることができません。組織内にヒアルロン酸を留め置けなくなるため、弾力も失われてしまいます。

このような真皮層の衰退が起こる原因は、加齢による肌の老化と外部刺激による肌ダメージの2つです。
このような真皮層の衰退が起こる原因は、加齢による肌の老化と外部刺激による肌ダメージの2つです。

加齢による肌の老化

加齢による肌の老化
加齢とともに線維芽細胞の働きが衰えてくると、真皮層を構成するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの量が減ってきます。

コラーゲンやエラスチンの量が足りなくなると正常な組織の形を保てないので、真皮層としての働きも維持できません。

外部刺激による肌ダメージ

外部刺激による肌ダメージ

乾燥や紫外線など外部刺激の影響を最初に受けるのは、表皮の角質層です。角質層が傷つきはがれると、肌の内部から水分が抜け出しやすくなる一方で、外部からの刺激や有害物質は浸入しやすくなります。入り込んだ外部刺激や有害物質の影響を受けるのは、深い位置にある真皮層も例外ではありません。

外部刺激によって組織が衰退すると、ハリが失われてたるみが生じます。たるみを防いだり、進行を抑えたりするためには、肌内部のコラーゲンやエラスチンなどの生成を促すことが大切です。

1-2. 目元の筋力の低下

1-2. 目元の筋力の低下

眼窩(目のくぼみ)に納まっている眼球は、クッションのような役割をしている眼窩脂肪に支えられています。眼球の重みを支えている眼窩脂肪が外まではみ出してこないのは、眼輪筋という目の周りにある筋肉に覆われているからです。

眼輪筋は同心円状に並んだ3つの部分からできている筋肉で、収縮することによってまぶたが閉じます。涙袋の下に見られる目袋は、下側の眼輪筋の中心に近い部分が眼窩脂肪によって前に押し出されたものです。眼輪筋の筋力が十分にあるうちは、目袋はふっくらとハリのあるふくらみなので、老けた印象にはなりません。

ところが、眼輪筋の筋力が低下してくると、眼球の重さで前にはみ出てこようとする眼窩脂肪を定位置に押し止められなくなってきます。眼輪筋の筋力低下によって、眼窩脂肪のせり出しが大きくなったものがたるみです。

目元のたるみが進行すると、前に押し出された眼窩脂肪が重力で下に下がってきます。涙袋のようなハリのあるふくらみではなく、中央や縁がへこんだ状態です。へこみが深くなり影ができると、不健康な印象になりかねません。

眼輪筋の筋力低下は、主に加齢によって起こります。しかし、若い人は眼輪筋衰退の心配がないということではありません。眼輪筋を使わない状態が続くと、筋力は衰えてしまいます。目元をたるませないためには、眼輪筋を適度に使う習慣をつけることが大切です。

1-3. 日常生活での目の使い過ぎ

1-3. 日常生活での目の使い過ぎ

日常的に目を酷使している人は、目の疲れによって眼輪筋の筋力が低下します。瞬きの回数が減り、眼輪筋が動かない状態が長時間続くからです。

目を酷使している人といって多くの人が思い浮かべるのは、仕事でパソコンを使用する人や、細かい作業をする人かもしれません。仕事が終わって遠くを見ようとしてもすぐにはピントが合わないということが、経験的にわかるからでしょう。

瞬きをせずに同じ距離の画面を見続けるという点では、テレビやゲームなども同様です。焦点を動かさない状態が長時間続くため、目の疲労が溜まります。

若い人を中心にパソコンやテレビ以上に眼輪筋の筋力低下を招いているのが、スマートフォンの使用です。
スマートフォンの画面は小さいため、Webサイトや動画を見るときには、パソコンなどよりも目の近くまで画面を持ってきて見ます。

しかも、スマートフォンは、1台で電話、パソコン、ゲーム機、ミュージックプレーヤーなど何台分もの働きをするアイテムです。別のことをしているつもりでも、結果的に長時間スマートフォンの画面を見続けることになってしまいます。

焦点がずっとスマートフォンの画面に固定されてしまうと、その間は眼輪筋もその周囲の筋肉もほとんど動く機会がありません。

日常生活で目を使い過ぎると、若いうちから眼輪筋の筋力を低下させてしまう可能性があります。既に筋力が低下しているところに加齢による筋力低下も加わると、より目元にたるみができやすくなるため注意が必要です。

2.目元のたるみに効果的な美容成分

2.目元のたるみに効果的な美容成分
目元がたるむのを防ぐためには、肌のハリや弾力を保持しなければなりません。たるみ対策として有効なのは、肌のハリや弾力のもととなる成分やその働きをサポートする成分を取り入れることです。

効果的な美容成分その1:コラーゲン

効果的な美容成分その1:コラーゲン
肌のハリを生み出す成分を摂るなら、まずはコラーゲンでしょう。

コラーゲンは、肌のハリや弾力を司る真皮層の組織を作る主要成分です。体の中でも生成される成分ですが、20歳をピークに生成量が減っていくという問題点があります。しかも、紫外線を浴びることで破壊されてしまう成分です。

新たなコラーゲンを作り出すために、サプリメントなどで摂取しようと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、実は体内で消化・分解されてしまうため効果は全くありません。

真皮層にアプローチしコラーゲン生成を促す施術、例えば高周波やHIFUなどの照射治療やリジュランHBなどの注入治療、マッサージピールなどピーリング治療が効果的です。

効果的な美容成分その2:コエンザイムQ10

効果的な美容成分その2:コエンザイムQ10

肌のハリや弾力を維持するためには、肌が受けるダメージをできるだけ小さく抑えることも必要です。体や肌にダメージを与えるのは、乾燥や紫外線など外部からの刺激だけではありません。体の中で発生する有害物質によって、肌がダメージを受けることもあります。

コエンザイムQ10は、体の中で発生する有害な活性酸素の働きを和らげてくれる高い抗酸化作用を持つ物質です。体内で生成される物質ですが、20歳をピークに加齢とともに量が減ってしまいます。たるみを防ぐためには、積極的に摂取して十分な量を維持する必要があるでしょう。

効果的な美容成分その3:ビタミンC

効果的な美容成分その3:ビタミンC
ビタミンCやレチノール(ビタミンA)などは、サポート的な役割をする成分です。ビタミンCは美容成分の代表格で、摂取したコラーゲンの吸収や生成を促す働きがあります。

効果的な美容成分その4:レチノール(ビタミンA)

効果的な美容成分その4:レチノール(ビタミンA)
一方、レチノールの役割は、コラーゲンの生成や肌のターンオーバーをサポートする働きです。いずれも高い抗酸化作用を持つビタミンなので、活性酸素や紫外線などから肌を守る働きもします。食事やサプリメントなどで積極的に摂りたい成分です。

3.目元のたるみに効果的なスキンケア商品の選び方

3.目元のたるみに効果的なスキンケア商品の選び方
目元のたるみ対策としては、肌のハリや弾力を作り出す成分の摂取に加え、外側から肌をケアすることも大事です。目元のたるみをケアする化粧品を選ぶ際に気を付けたいポイントは3つあります。

ポイント1:高い保湿力
まず注目したいのは高い保湿力です。弾むような肌のハリを維持するためには、不足している水分を補うだけでなく、与えた水分を逃さないようにする必要があります。

ポイント2:成分
次に大事なポイントは、直接肌にハリを与えたり、コラーゲンの生成や吸収を助けたりする成分を含んでいることです。ハリが失われるのを防ぎながら、ハリを増していくことで、たるみができにくい状態にしていきます。

ポイント3:価格
そしてもう1つ大事なポイントが、続けやすい価格であるという点です。化粧品には即効性は期待できません。継続的に使い続けることが、ハリを維持することにつながります。

目元のたるみ対策には、アイクリームなど目元専用の化粧品が効果的です。
ただし、塗る際にこすって強い刺激を与えてしまうと、肌を傷つけかねません。肌が傷つくとかえってたるみの原因になってしまいます。正しいアイクリームの塗り方を覚えましょう。

まず、手に取った適量のアイクリームを目の周囲に乗せます。次に指の腹を使ってなじませていくのですが、指の動かし方が重要です。目尻から目頭の方へ向かっては目の下側を通り、目頭からこめかみに向けてはまぶたの上を通ります。力を入れず優しくなでるようにスライドさせていくのが上手に塗るコツです。

4.目元のたるみを改善するトレーニングはあるの?

4.目元のたるみを改善するトレーニングはあるの?

Web上などでは「たるみ改善」を謳ったマッサージやトレーニングの方法が多数紹介されています。しかし、実際に行ってしまうと、かえって肌のシワやたるみを誘発する可能性が高いものも少なくありません。

目の周りの皮膚は薄くデリケートです。アイメイクを落とす際に力の入れ具合や触る場所を誤っただけでも、かなり深いところまで傷ついてしまうことがあります。

そのような場所に、リンパを流すためにマッサージを施したり、眼輪筋を鍛える目的でトレーニングを行ったりしたらどうなるでしょうか。過度に力がかかって角質層がはがれたり、真皮層にあるコラーゲンやエラスチンの網目組織が壊れたりしかねません。

目元のたるみは鏡に映せば目に入る場所なので、つい自分で何とかしたいと思ってしまいます。しかし、マッサージやトレーニングによる改善は禁物です。

たるみが改善できないうえに、摩擦によってシワやくすみができてしまうということもあり得ます。目元は特に目立つ部分ですから、余分なシワやくすみができてしまったのでは悔やんでも悔やみきれません。

本気で目元のたるみを改善するつもりなら、マッサージやトレーニングをするのは避けましょう。美容外科や美容皮膚科など目元のたるみ改善に詳しい医師に相談するのがおすすめです。

5.目元のたるみには治療もおすすめ!

ご自宅のケアだけで改善しない目元のたるみには、外科治療が適応の場合があります。以下のコラムでは、実際に治療を受けた方の症例写真を公開しておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【40代女性ご相談】目下の膨らみ改善|3Dリポアイリフト+裏ハムラ法3ヶ月経過

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【40代女性ご相談】目の下の膨らみ・クマ改善|3Dリポアイリフト+裏ハムラ法6ヶ月経過

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まとめ:目元のたるみを撃退して若返ろう!

目元のたるみが目立つと、顔の印象が老けて見られがちです。目元にたるみができる原因を理解し、改善に必要なケアを実践しましょう。目元のたるみは、自宅で鏡を見ながらただ悩んでいるだけではいつまでも解決しません。

オザキクリニックでは、目元のたるみの相談を随時受け付けています。個々の悩みに合わせた治療法をご提案いたしますので、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。

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この記事を監修した医師

山崎 智徳

医療法人社団有恒会
オザキクリニック新宿院 院長 山崎 智徳

  • 美容医療に携わって20年のベテラン医師。
    豊富な知識と経験からお客様の美をサポートします。

  • 1998年
    独協医科大学病院 皮膚科
    2001年
    独協医科大学病院 形成外科
    2003年
    品川美容外科
    2007年
    自由が丘皮膚科クリニック
    2012年
    ノエル銀座クリニック
    2017年
    東京中央美容外科
    2020年
    東京中央美容外科 町田院院長就任
    2024年
    オザキクリニック 入職
    2024年
    オザキクリニックLUXE新宿院 院長就任

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