萎縮性膣炎による性交痛は改善できる！自然に治るもの？治療法や発症年齢についても医師が解説

加齢によって引き起こされる、さまざまな女性ならではのトラブル。中でもデリケートゾーンに関する問題は、年齢を重ねた女性を悩ませがちです。

もしデリケートゾーンに乾燥感や違和感を感じたり、性交時に痛みを感じるようになったら、それは「萎縮性腟炎」が原因かもしれません。

この記事では、萎縮性腟炎について詳しく解説。原因や症状、おすすめの治療法についてお伝えします。

萎縮性膣炎とは？

萎縮性膣炎とは、膣の壁が乾いてただれる疾患のこと。原因は、加齢などで起こる女性ホルモンの低下です。

女性ホルモンが低下すると、膣の粘膜が薄くなり萎縮。膣壁からの分泌物も減少するため、乾燥し傷つきやすい状態になります。するとわずかな刺激で容易に出血してしまったり、性交時に痛みを感じたりする原因に。

通常、閉経の平均年齢である50歳前後での発症が多いです。

萎縮性腟炎が疑われるケース

下記のような症状が出現した場合は、萎縮性腟炎がベースにある可能性があります。他の疾患の可能性もあるので、まずは保険診療の婦人科や泌尿器科を受診しましょう。

・性交時に痛みを感じる／出血がある
・不正出血が続いている
・黄色いおりものがでる
・強い臭いのあるおりものがでる
・膣に違和感／痛み／熱っぽさを感じる
・外陰部にかゆみを感じる／乾燥しているように感じる
・排尿時に痛みを感じる

萎縮性腟炎は自然に治る？

萎縮性腟炎は、自然に治るものではありません。萎縮性腟炎が疑われる場合には、保険診療の婦人科や泌尿器科を受診するようにしてください。

萎縮性腟炎の改善方法

デリケートゾーンは、何度もシャワーで洗ったり、強くこすったりするのはNG。刺激を与えすぎてしまうと、皮膚や粘膜を痛めてしまい逆効果です。

少量の女性ホルモンを補充すれば症状が改善するケースがあるため、婦人科を受診するのもひとつの手。女性ホルモンの膣坐薬か内服剤を1〜3ヶ月投与し、様子を見てみましょう。

もし女性ホルモンの補充の副作用に抵抗感があったり、他の病気のためできない場合には、「インティマレーザー（尿漏れ・膣縮小・黒ずみ）」の施術をおすすめしています。

インティマレーザー

婦人科レーザーのひとつである「インティマレーザー（尿漏れ・膣縮小・黒ずみ）」は、萎縮性腟炎の改善におすすめの治療です。

痩せて水分が失われた膣内粘膜に、レーザーを照射。レーザーの温熱効果により、コラーゲンの生成を促進します。

すると膣粘膜内の細胞一つひとつに水分が保持されるようになり、ふっくら肉厚で柔らかな膣環境に。性交痛の改善はもちろん、尿漏れや膣のゆるみなどのトラブル改善にも効果を発揮します。

従来の婦人科治療で使用されるレーザーは、粘膜表面を損傷させることで細胞の再構築を促すため、痛みが強くダウンタイムも長めでした。

その点インティマレーザー（尿漏れ・膣縮小・黒ずみ）で用いるのは、FOTONA（フォトナ）社の「SP Dynamis」と呼ばれるYAGレーザー機器。FOTONA社の独自技術により、粘膜表面を傷つけることなく粘膜下層へ熱エネルギーを届けるため、痛み・ダウンタイムの軽減に成功しました。

アメリカFDAや欧州MedicalCEで認可されているため信頼性も高く、安心して施術を受けていただけます。

インティマレーザーの施術概要

施術時間：30～60分
痛み：ほとんどありませんが、熱感を伴う場合あり。熱に敏感な膣口付近には麻酔クリームを使用します。
ダウンタイム：おりものが増加する場合がありますが、数日程度で収まります。
注意事項：約3日は性行為・タンポンの使用など膣内に何かを入れる行為を控えてください。施術当日はシャワー推奨。翌日から入浴可能です。
治療回数：数回程度を推奨しています。

萎縮性腟炎を改善して、女性としてより快適な人生を

なかなか人に相談しづらい、デリケートゾーンの悩み。

当院ではカウンセリング・施術・術後再診まで、女性医師が一貫して対応することも可能です。カウンセリングでは、お客様が悩みを相談しやすいような環境づくりを大切にしています。一人で悩まず、ぜひお気軽にご相談ください。