- 美容整形
-
- たるみ
糸リフトの種類はどれがいい?素材・形状の違いから自分に合う糸を解説
- 更新日
- 2026.10.05
- 監修医師
- 医療法人社団有恒会 オザキクリニック目黒祐天寺院 院長 朽木 律子
「糸リフトを受けたいけれど、種類が多くて違いが分からない」
「PDO、PCL、PLLAって何が違うの?」
「コグやメッシュなど、どの糸を選べばいい?」
糸リフト(スレッドリフト)について調べていると、さまざまな種類の糸が出てきて、どれが自分に合っているのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
糸リフトは、大きく分けると「素材」と「形状」によって種類が異なります。
素材にはPDO、PCL、PLLA、PLCLなどがあり、形状にはコグ、モノ、メッシュなどがあります。
それぞれ特徴が異なるため、「しっかり引き上げたい」「自然な変化がいい」「できるだけ長く効果を維持したい」など、希望に合わせて選ぶことが大切です。
ただし、糸リフトは素材や形状だけで効果が決まるわけではありません。
たるみの程度や骨格、皮膚・皮下組織の状態、糸を入れる位置や本数などによっても仕上がりは変わります。
ここでは、糸リフトの素材と形状の違い、それぞれの特徴や持続期間の目安について分かりやすく解説します。
Contentsコンテンツ
糸リフトの「素材」と「形状」は何が違う?

まず、糸リフトの種類を理解するために、「素材」と「形状」の違いを知っておきましょう。
素材は「糸が何でできているか」
PDO、PCL、PLLA、PLCLなどは、糸そのものに使われている素材の名前です。
どれも体内で徐々に分解・吸収される素材ですが、素材によって分解されるスピードや性質などが異なります。
形状は「糸がどんなつくりになっているか」
一方、コグやモノ、メッシュなどは糸の形状の違いです。
例えば、表面に小さな突起が付いているものや、なめらかなもの、メッシュ状の構造になっているものなどがあります。
形状によって、組織を引き上げる力や、期待される効果が変わってきます。
つまり、「素材」と「形状」は別々の要素です。
「PCLだからコグ」「PDOだからモノ」というように、素材と形状が決まっているわけではありません。
自分にはどの糸がおすすめ?
糸リフトは、誰にでも同じ糸を使えばよいというものではありません。
例えば、
「フェイスラインのたるみをしっかり引き上げたい」
という方と、
「肌のハリを出して、自然に引き締めたい」
という方では、適した糸の形状や施術方法が異なる可能性があります。
また、同じ「頬のたるみ」でも、たるみの程度や皮膚・皮下組織の状態、骨格によって必要なアプローチは変わります。
そのため、糸リフトを選ぶときは、
「素材」+「形状」+「本数」+「入れる位置」
をまとめて考えることが大切です。
「PCLがいい」「PLLAがいい」というように素材だけで決めるのではなく、自分の顔の状態に合わせて、どの糸をどこに何本入れるのが適しているのかを医師に相談するとよいでしょう。
糸リフトの素材による違い
ここからは、糸リフトの素材による違いを紹介していきます。
PDO|糸リフトで広く使われている素材
PDOは「ポリジオキサノン」という素材です。
医療用の吸収性縫合糸にも使われてきた素材で、糸リフトでも広く使用されています。
体内に入ったPDOの糸は、時間の経過とともに少しずつ分解・吸収されていきます。
また、糸を入れることで周囲の組織に刺激が加わり、コラーゲンなどの産生につながることもあります。
こんな方におすすめ
- 糸リフトが初めての方
- 自然なリフトアップを目指したい方
- フェイスラインのもたつきが気になる方
- 軽度~中等度のたるみが気になる方
PDOの持続期間の目安
PDOの糸自体は、一般的に半年程度をかけて分解・吸収されるとされています。
ただし、これは「半年でリフトアップ効果がなくなる」という意味ではありません。
糸が吸収される過程で起こる組織反応による変化などもあるため、糸の吸収期間とリフトアップ効果の持続期間は分けて考える必要があります。
PCL|柔軟性があり、ゆっくり吸収される素材
PCLは「ポリカプロラクトン」という素材です。
PDOと比べて体内で分解・吸収されるスピードがゆっくりで、1~1.5年程度が一つの目安とされています。
また、比較的柔軟性のある素材であることも特徴です。
糸がゆっくり吸収されることから、長期間にわたる組織への刺激を期待して使用されることがあります。
こんな方におすすめ
- 糸の柔軟性も重視したい方
- リフトアップと肌のハリを意識したい方
- PDO以外の素材も含めて比較したい方
PCLの持続期間の目安
PCLは、糸自体が1~1.5年程度かけて分解・吸収されるとされます。
ただし、PDOと同様に、糸が体内に残っている期間とリフトアップ効果が続く期間は同じではありません。
PLLA|リフトアップと肌のハリを意識したい方に
PLLAは「ポリ-L-乳酸」という素材です。
糸そのものによる物理的な引き上げに加えて、糸が入ることで起こる組織反応によって、コラーゲン産生などが期待されています。
そのため、たるみを引き上げるだけでなく、肌のハリ感なども意識したい場合に使用されることがあります。
こんな方におすすめ
- たるみだけでなく肌のハリも気になる方
- 自然な変化を目指したい方
- リフトアップと肌質の両方を考えたい方
PLLAの持続期間の目安
PLLAはPDOやPCLと比べて、比較的ゆっくり分解される素材で、1年以上かけて吸収されるとされています。
製品によって設計が異なるため一概にはいえませんが、リフトアップ効果については1~2年程度を目安とされることもあります。
ただし、すべてのPLLA製剤で同じように効果が続くという意味ではありません。
PLCL|PCLとPLLAの性質を組み合わせた素材
PLCLは「ポリ乳酸・カプロラクトン共重合体」という素材です。
PCLとPLLAの性質を組み合わせた素材として使用されており、柔軟性などを考慮して設計された糸に採用されています。
PLCLを使用した糸にもさまざまな製品があり、形状や構造によって特徴が異なります。
こんな方におすすめ
- 糸の柔軟性も重視したい方
- 素材だけでなく糸の構造も含めて選びたい方
- リフトアップと自然な仕上がりのバランスを考えたい方
PLCLの持続期間の目安
PLCLの糸は、製品や設計によって異なりますが、9~12ヶ月程度を一つの目安として考えられるものがあります。
ただし、こちらも「1年で効果が切れる」という意味ではありません。
糸リフトの素材を比較すると?
- PDO
- 【特徴】広く使用されている素材
【吸収期間の目安】約6ヶ月
【こんな方におすすめ】初めての方、自然な変化を希望される方
- PCL
- 【特徴】柔軟性があり、比較的ゆっくり吸収される
【吸収期間の目安】約1~1.5年
【こんな方におすすめ】柔軟性や持続性も考慮したい方
- PLLA
- 【特徴】組織への刺激によるコラーゲン産生などが期待される
【吸収期間の目安】約1年以上
【こんな方におすすめ】リフトアップと肌のハリを意識したい方
- PLCL
- 【特徴】PCLとPLLAの性質を組み合わせた素材
【吸収期間の目安】約9~12ヶ月
【こんな方におすすめ】素材の特徴も含めて選びたい方
※吸収期間は素材や製品によって異なります。また、糸の吸収期間とリフトアップ効果の持続期間は同じではありません。
糸リフトの形状による違い
糸リフトは、素材だけでなく「どのような形をしているか」も重要です。
代表的なのが、コグ・モノ・メッシュです。
コグ|たるみをしっかり引き上げたい方に

コグとは、糸の表面についている小さな突起のことです。
この突起が皮下組織に引っ掛かることで、糸を引っ張った際に組織を持ち上げる力が生まれます。
糸リフトの中でも、たるみを物理的に引き上げることを目的とした代表的な形状です。
例えば、
- 頬のたるみが気になる
- フェイスラインをすっきりさせたい
- 口元のもたつきが気になる
- しっかりリフトアップしたい
という方におすすめです。
ただし、コグが多ければ多いほど良いというわけではありません。
コグの形や数、糸を入れる方向、固定する位置などによっても作用が変わるため、たるみの状態に合わせて選ぶことが大切です。
モノ|肌のハリや引き締めを重視したい方に

モノタイプは、コグのような大きな突起がなく、表面が比較的なめらかな糸です。
組織を強く引っ掛けて持ち上げるというより、糸を入れることで起こる組織反応などを利用し、肌のハリや引き締まりを目的として使用されます。
そのため、
- 肌のハリが気になる
- 軽いたるみを引き締めたい
- 強く引き上げるより自然な変化を希望する
といった方におすすめです。
メッシュ|糸の構造に特徴があるタイプ

メッシュタイプは、糸の周囲にメッシュ状の構造を持たせたタイプです。
一般的な一本の糸とは異なる構造によって、周囲の組織との接触などを考慮して設計されています。
メッシュタイプにもさまざまな製品があるため、「メッシュだから必ずリフトアップ効果が高い」というわけではありません。
素材や具体的な構造、使用する部位などを含めて考えることが大切です。
コグ・モノ・メッシュの違いを比較
- コグ
- 【特徴】突起で組織を引っ掛けて引き上げる
たるみをしっかり改善したい方におすすめ
- モノ
- 【特徴】なめらかな形状で組織への刺激を利用
ハリ・引き締めを重視したい方におすすめ
- メッシュ
-
【特徴】メッシュ状の構造を持つ
糸の構造や組織との接触を重視したい方
糸リフトは「長持ちする糸」を選べばいい?
糸リフトについて調べていると、「○年持続」「○ヶ月効果が続く」といった情報を見かけることがあります。
では、できるだけ長く残る糸を選べば、リフトアップ効果も長く続くのでしょうか?
実は、糸が体内で分解・吸収される期間と、リフトアップ効果が続く期間は同じではありません。
糸が吸収された後も、糸を入れたことによる組織反応が残る場合があります。
一方で、糸が体内に長く残っているからといって、リフトアップ効果がその期間ずっと同じように続くわけでもありません。
また、リフトアップ効果は、素材だけでなく、
- 糸の形状
- 糸の太さや構造
- 挿入する位置
- 使用する本数
- 固定方法
- たるみの程度
- 皮膚・皮下組織の状態
- 骨格
など、さまざまな要素によって変わります。
そのため、「一番長持ちする糸=一番おすすめの糸」とは限りません。
糸リフトは「糸の種類」だけでなく、組み合わせが大切

糸リフトには、PDO・PCL・PLLA・PLCLなどさまざまな素材があり、さらにコグ・モノ・メッシュなど形状にも違いがあります。
素材によって吸収される期間や性質が異なり、形状によって組織への作用も変わります。
ただし、「この糸が一番優れている」という単純なものではありません。
大切なのは、自分がどこを、どの程度改善したいのかです。
「フェイスラインをすっきりさせたい」
「頬のたるみを引き上げたい」
「口元のもたつきが気になる」
「できるだけ自然な変化にしたい」
など、希望する仕上がりによって適した方法は変わります。
糸の素材や形状について知ったうえで、自分のたるみの状態や希望する仕上がりを医師に伝え、適した糸の種類や本数について相談することをおすすめします。
よくある質問
Q1. PDOとPCLはどちらの糸がおすすめですか?
A. どちらが適しているかは、たるみの状態や希望する効果によって異なります。素材だけでなく、糸の形状や本数なども含めて選択します。
Q2. 糸リフトは長持ちする糸を選んだほうがよいですか?
A. 必ずしもそうとは限りません。糸の吸収期間だけでなく、たるみの状態や希望する仕上がりに合った糸を選ぶことが大切です。
Q3. 糸リフトは何本入れると効果がありますか?
A. 必要な本数は、たるみの程度や施術部位、使用する糸の種類などによって異なります。医師が状態を確認したうえで本数を決定します。
Q4. 糸リフトはコグが付いている糸のほうが効果が高いですか?
A. コグの有無だけで効果の高さが決まるわけではありません。たるみの状態や部位に合わせて、適した形状の糸を選択することが重要です。
Q5. 糸リフトは同じ素材でも効果に違いがありますか?
A. はい。同じ素材でも、糸の形状や太さ、コグの構造、挿入する位置などによって施術結果は異なります。
まとめ

糸リフトには、PDO・PCL・PLLA・PLCLなどの「素材の違い」と、コグ・モノ・メッシュなどの「形状の違い」があります。
素材によって分解・吸収されるスピードや性質が異なり、形状によって組織を引き上げる力や使用目的も変わります。
持続期間については、糸そのものの吸収期間として、PDOは約6ヶ月、PCLは約1~1.5年、PLLAは1年以上、PLCLは約9~12ヶ月が一つの目安となります。
ただし、糸の吸収期間=リフトアップ効果の持続期間ではありません。
実際の効果や持続期間は、使用する糸の種類だけでなく、たるみの状態や糸の形状、本数、挿入する位置、施術方法などによっても変わります。
「どの素材が一番いい?」と考えるだけではなく、自分のたるみや希望する仕上がりに合った糸を選ぶことが、糸リフトでは大切です。
もしもご自身で迷う場合には、ぜひオザキクリニックまでご相談ください。医師の診断によってお客様にぴったりの糸をご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事を監修した医師

-
医療法人社団有恒会
オザキクリニック目黒祐天寺院 院長-
【経歴】
- 2003年
- 和歌山県立医科大学医学部医学科 卒業
- 2003年
- 和歌山県立医科大学附属病院 勤務
- 2005年
- 共立美容外科和歌山病院 勤務
- 2006年
- 和歌山や京都の美容皮膚科クリニックにて院長に就任
- 2013年
- 赤坂ビューティークリニック 勤務
- 2014年
- オザキクリニック 勤務
- 2015年
- オザキクリニック 目黒祐天寺院院長 就任
- 【所属学会・保有資格】
-
・サーマクール認定医
・高濃度ビタミンC点滴療法認定医(フェロー会員取得)
・ジュビダ―ム ビスタ認定医
・ボトックス ビスタ認定医
・化粧品成分検定1級取得
・産業医
・日本抗加齢医学会
・日本香粧品学会
・日本美容皮膚科学会
・日本再生医療学会
・点滴療法研究会
・日本性機能学会
・女性診療プラクティショナー
関連タグ
Relation Treatment & Products関連施術&商品一覧
Pick Upピックアップ
カウンセリングをご希望の方
本サイトを運営しているオザキクリニックでは、無料でメールカウンセリングを行っています。左記フォームよりご相談内容をお送りいただきますと、専門ドクターやカウンセラーがご相談内容に対して丁寧にお答えします。




