オザキ式
ワキガシェービング法

汗を分泌する汗腺は全身に分布しており、体温調節の役割を果たす「エクリン汗腺」と、興奮・緊張したときに汗をだす「アポクリン汗腺」の2種類があります。

ワキガのニオイは、主に「アポクリン汗腺」が原因です。「アポクリン汗腺」から分泌される汗が皮膚に存在する菌に分解されることで、独特なニオイを発します。「アポクリン汗腺」は誰にでもあるものですが、「アポクリン汗腺」が大きく発達し、その密度が高いことでより強くニオイを発します。

『オザキ式ワキガシェービング法』は、カニューレという吸引機器をワキに挿入し、ニオイの原因であるアポクリン汗腺を取り除く治療法です。

二の腕の内側約5mm程度を切開し、カニューレを挿入してアポクリン汗腺を取り除きます。傷跡は小さく目立ちません。

ワキガ治療の主流の手術法である「ワキガ剪除法」は、ワキの皮膚を3～5cmほど切開し、アポクリン汗腺をハサミで切除します。アポクリン汗腺を目視で丁寧に除去するためとても効果の高い治療法ですが、身体への負担が大きく、シワに紛れて目立たなくはなりますが必然的に傷跡も大きくなります。またしばらくは圧迫固定が必要のため、術後の日常生活にも影響が及びます。

ワキガ剪除法の治療効果が8割程度だとすると、シェービング法での治療効果は6割程度になります。

【ワキガ剪除法がおすすめの方】
・ワキガの症状が重度の方
・長期のダウンタイムがあってもしっかり治したい方
・多少傷跡が残っても許容できる方

【オザキ式ワキガシェービング法がおすすめの方】
・ワキガの症状が軽度～中度の方
・ダウンタイムが数日しか取れない方
・傷跡をなるべく小さくしたい方

オザキ式ワキガシェービング法の効果をより高めるために、当院ではワキ汗を止めるボトックスをお付けしています。

シワ治療として広く知られている「ボトックス」ですが、実はワキに注射することで、汗ジミやニオイの原因を軽減してくれる効果があります。

「ボトックス」は、ボツリヌス・トキシンから抽出されたタンパク質の一種で、一過性の筋肉麻痺を起す作用があります。この作用を利用することで「エクリン腺」の働きを抑制し、汗の分泌量をコントロールします。汗の分泌量が減るので、自然とニオイも軽減される効果が期待できます。

オザキ式ワキガシェービング法により「アポクリン汗腺」を除去し、ボトックスによって「エクリン腺」の働きを抑制することで、よりニオイを抑制することが可能です。

また術後の圧迫固定をするサポーターもお付けしていますので、この機会にぜひご利用ください。

局所麻酔を打った後、5mm程度二の腕の内側を切開します。麻酔を打つときにチクッとした痛みがありますが、それ以降は痛みを感じなくなりますのでご安心ください。

吸引器（カニューレ）を挿入し、アポクリン汗腺を除去していきます。周辺組織、神経、血管は傷つけないよう丁寧に施術します。

丁寧に縫合します。

ガーゼで圧迫・固定したあと、サポーターを付けて固定します。術後1～2日目にガーゼ交換をさせていただく際、術後の経過を診ます。問題なければ施術は終了です。