1  頭髪は何本あるのですか?

頭の毛は約10万本といわれています。体全体には約500万本の毛が生えています。

2  頭の毛は切らなければずっと伸び続けるのですか?

いいえ、毛周期があり、成長期(2~7年)退行期(2~3週間)休止期(3~4ヶ月)を繰り返します。そのうち90%は成長期、10%が休止期と退行期です。男性より女性のほうが休止期率は低い傾向にあります。女性は妊娠中に成長期毛の割合が増加し、産後に休止期の割合が増えます。成長期もⅠ期~Ⅳ期に分けられます。詳しくはこちらをご覧ください

3  1日にどれくらい伸びますか?

1日に0.3~0.5mm伸びます。

4  毛根がないと、もう毛は生えてこないのですか?

毛根がなくなったように見えても、目に見えない深い部分で細胞が残っている、皮脂腺が残っている場合があり、又、走査電顕で検査すると、非常に細い毛が生えていることもあります。ですので、生えにくいことはあっても、絶対生えないということはないでしょう。

5  1日に抜ける毛は何本位ありますか?

平均35本と言われますが、季節的に増減があります(秋は多くなる)。20~80本の脱毛は正常範囲でしょう。 1日に200本以上抜ける場合はなんらかの原因があると考えていいでしょう。

6  今後どういった薄毛の治療法が現れるのでしょうか?

将来、毛乳頭細胞を利用して、毛包を人為的に再生させる毛髪再生療法が実用化する――と期待されています。

7  男性ホルモンで薄毛になるのに、髭が伸びるのはなぜですか?

この矛盾は長年不明でしたが、最近の研究では以下のようなことが分かっています。 思春期になると生まれる髭の毛乳頭細胞には、男性ホルモンが増殖性のシグナルとなり、IGF-1という成長因子が分泌されます。その結果、毛母細胞が活性化されて、髭の成長期が延長し、結果、髭が伸び始めます。 しかし頭髪の場合、男性ホルモンは抑制のシグナルとなるようなのです。TGF-β1というサイトカインが分泌され、毛母細胞がアポトーシス(自滅)し、休止期に移行しやすくなるという事です。

今後TG-βをターゲットにした治療薬が開発されるかもしれません。

8  女性と男性の脱毛症の違いは?

男性の脱毛と異なり前頭部のヘアライン(生え際)の後退はなく、頭頂部を中心に全体に脱毛がおこることが多く、脱毛部分の境界がはっきりしないか、わかりにくく認識しづらいという違いがあります。

9  血液検査を行うという事ですが、その理由は?

鉄欠乏貧血や過激なダイエットによる低栄養、栄養失調、亜鉛欠乏症、甲状腺疾患や性ホルモン異常は脱毛症を引き起こす事があります。そうした原因の精査のため血液検査を行います。

10 血液検査では高い割合で異常が発見されるものなのでしょうか?

脱毛症で来院される患者さまには、血液検査で異常が発見されることもあります。特に甲状腺疾患、甲状腺機能低下症は比較的多くみられる異常です。